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93話

鼻をひくつかせると、彼女の香水の匂いさえ嗅ぎ取れた。

「白おばさん、白おばさん、会いたかったよ。もうこんな糞みたいな場所にいたくないんだ」

わがままに全てを吐き出した。濁った粘液が便器の蓋の上から、ぽたぽたと落ちていく。

残念なことに、想像していたように白おばさんの体の中で発射することができなかった。本当に遺憾だと思う。

白おばさんが恋しくなってきた。

今日は週末だし、やっぱり白おばさんに会いに行こう。

心の中で決意を固め、もう眠る気もなくなった。眠気も消え、すっかり元気になった。誰かに起こされる必要もなく、自発的に起き上がって服を着て、出かける準備をした。

寝室のドアを開けた途...