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911話

「王有権という男は、自分がこういうことを熱心にやるだけでなく、他人がやるのを見るのも好きなんだ。気分が乗ると、他人の女を奪い、他人のものを引き抜いて、自分のを女の魅惑の場所に入れるんだぞ!」

「完全に変態だな!」

私の目に一瞬嫌悪の色が浮かんだが、すぐに瞬きでそれを隠した。

私は進退窮まり、この所謂「盛会」がいつまで続くのか見当もつかなかった。ただ淡々と頷くしかなかった。「清潔で、分別のある子がいれば、連れてきてくれ」

王有権が手を振ると、傍に立っていた男がデッキを降り、一人の少女を連れて戻ってきた。見たところ、まだ十七、八歳ほどの少女だった。

真っ白なワンピース姿で、細い脚は露わに...