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858話

「うぅ」

この体勢だと、いつもより深く入り込んでいる。前からよりもさらに奥まで届いて、彼女の締め付けや収縮を一層強く感じる。

「やめて、痛いわ、もう無理、出たい...あぁん、気持ちいい、中に出して、全部頂戴、すごい、壊れちゃう...」

「うぅうぅうぅ」

慕容嫣然は絶え間なく悲鳴をあげ、長い指で下のシーツをつかみ、握りしめている。指先に力が入りすぎて白くなり、きれいに整えられた爪が彼女の手のひらに深く食い込み、鮮やかな赤が滲み出ている。爪で血を出すほどだ。

「手を離せ」

後ろから入っていても、私はそれを見てしまった。動きを止めながら、手を離すよう命じる。彼女は私の言葉を聞き取れず、ただ体を...