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821話

「それで、あなた?」

「そう、僕だよ。昨日君を初めて抱いたのも僕で、その後お風呂に入れてあげて、ベッドまで運んで寝かせたのも僕だよ。どう?感動しない?」

彼女の信じられないという表情に、少し不快感を覚えた。昨日はあんなに素直だったのに、今日目が覚めたら全てが変わってしまったのか?

「でも、あなたとお母さんは、あなたたちは!」

どうやら彼女はすっかり目が覚めて、僕と白おばさんの関係も思い出したようだ。

「二人とも、僕が大切にする。白瑩、僕のことが好きなら、僕の全てを受け入れてほしい。他人がどう思おうと気にしない。ただ知りたいのは、昨日言ったように本当に前から僕のことが好きだったのかってこと。もし...