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798話

老人の声が響き渡った。威厳があり、真剣な口調に、銃を構えていた手下たちは躊躇いを見せ始めた。

「お前たちはこれだけ長い間麻薬を売ってきて、捕まった後で良い目を見た奴を見たことがあるのか?一生牢獄で飯を食うつもりか?」

少し迷いを見せていた手下たちの目が、一瞬で冴え渡った。彼らは私たち数人を睨みつけ、ゆっくりと取り囲んできた。

「こいつらを捕まえれば、衛士が見逃してくれなくても、せめて道連れにできる。牢屋暮らしよりはマシだ!」

ジョンは冷笑した。自分の手下のことを誰よりも理解している。この命知らずの連中が何を恐れているのか。

金がないこと、自由がないこと——そんな連中だからこそ、命と身...