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793話

数人が爆笑し、私たちの完全武装など全く眼中にない様子で、指を指しながら私たちのことをあれこれ言っている。

「今の言葉、もう一度言ってもらえるかな?」

隊長の顔は青ざめていた。今回の作戦では、地元の協力者に通知しなかったのは、奴らが一味であることを警戒してのことだった。元々そういう疑いがあったのだが、まさかこんなにも堂々と口にするとは思わなかった!

しかも局長がカネに不満だと?

私は前に出て、帽子の庇を引き下げ、船の上の連中に顔が見えないようにした。

「何が『カネにまだ不満』だ。お前ら一体、俺たちの局長にいくら渡したんだ、くそっ、なんで俺たちには一銭も回ってこねえんだよ!」

私は憤然...