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791話

私はにやにやと笑い始めた。それを見た二人の女性は眉をひそめた。

「なんであんな下品な笑い方をするの?」

「さあ、わからないわ」

翌朝早く、私はジュエリーボックスを手に家を出た。そのままジュエリーショップに向かい、品物を返品しようとした。最初、店主は受け付けようとしなかった。請求書の金額は三百万以上もするのだから当然だ。

しかし私はジョンの名前を出し、もし返品に応じなければすぐにジョンに連絡して、直接話し合いに来てもらうと店主に告げた。

ジョンの名前を聞いた途端、店主は完全に折れた。お金を全額返金してくれただけでなく、自ら店の外まで見送ってくれた。私が立ち去る際、店主は私にジョンにはこのジ...