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783話

「さっきは何を言おうとしていた?」

彼らふたりが去っていくのを見ながら、私は物思いに沈み、しばらく立ち尽くしていた。そして、さっき文暁蘭が何か言いかけていたことを思い出し、尋ねてみた。

「あなた思わない?王老二の言っていたことって、実はすごく理にかなってるって。私たち、警備隊と協力してみるべきじゃないかな?」

彼女の澄んだ瞳は、まるで夜空で一番輝く星のよう。期待に満ちた眼差しで私を見つめながら、興奮した様子で言った。私は眉をひそめた。彼女はさっき夢遊病でもしていたのか?ジョンがあんなにはっきり言ったのに。この国境地帯では、誰も彼に手を出す勇気がないと。

つまり、この地域の警備隊は全く当て...