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722話

「ボディーガード?」

私と王康衛の目が同時に輝いた。その夜の報告会で、私たち二人はこの提案を出した。警備員として潜入し、敵の内部に我々のスパイを送り込むというものだ。

「いい案だ。だが、誰が行くんだ?」

隊長が全員の顔を見渡すと、皆興奮して背筋を伸ばし、大仕事に取り組みたいという意欲を見せていた。

最後に、隊長の視線が私と王康衛の顔で止まった。「二人とも応募してみるのはどうだ?誰が採用されるか、その時に決めよう」

隊長は教官の配下で、王康衛を送り込むと同時に、私にも機会を与えようとしていた。最初は、この利益は王康衛に譲るつもりだった。どうせ大した助けにはならないだろうと思っていたが、考え...