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710話

私たちが趙家に着いたとき、門を開けてくれたのは老将軍の衛士だった。彼は私たちを直接将軍の書斎へと案内した。部屋に入るとすぐ、軍服姿の老将軍が執務机の後ろに座り、鋭い眼差しで私たちを見つめているのが目に入った。

「来たか。最近の訓練はどうだ」

彼は淡々とした様子で私たちを見つめながら、お姉さんに尋ねた。

「訓練は非常に成功しています。計画以上の成果を上げました。王昊はすべての訓練基準を無事クリアし、一人前の軍人として独り立ちできる段階に達しました。将軍、お帰りなさいませ」

お姉さんはすぐに両足をぴたりと揃えて敬礼し、真剣な面持ちで報告した。

私は驚いた。表面上は何気ない素振りを装っていたが...