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683話

私は笑いを堪えながら、手のひらに感じる温もりを味わっていた。指が彼女の体内で激しく動き回ると、すぐにお姉さんの体は力が抜け、私の上に横たわった。私の手を掴んでいた彼女の手も緩み、泥のようにくたりと崩れ落ちた。

顔色も徐々に上気し始め、口を開けて荒い息を吐いている。

「んっ、うぅ…」

彼女は堪らない声を漏らし、唇を噛んでいた。サクランボのような唇が噛まれて形を変えるのを見て、私は胸が高鳴り、近づいて彼女の口を塞ぎ、深く絡み合うようにキスをした。

彼女の言葉遣いは乱暴だけど、唇の感触は実に悪くない。甘くて柔らかく、かすかな草の香りも混じっている。

夢中になるようなキスだった。彼女は突然口を塞が...