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626話

私は彼女の指を口に含み、強く噛んでから、舌先をくるりと回して舐め始めた。

「痛い」

程雪莉が潤んだ大きな瞳で私を見つめる。顎を四十五度上げた彼女の姿に、布団の下の雪のように白い肢体がはっきりと見えた。

柔らかな高まり、繊細な鎖骨、そして黒く垂れ下がる髪の毛。

「マッサージしてあげようか?」

私は携帯を放り投げ、彼女に近づいて優しく尋ねた。女の子は初めての時はとても痛むものだと知っている。上手く対処しないとトラウマになりかねない。そうなれば大変なことになる。

「やっぱりマッサージしてあげるよ」

返事を待たずに布団の中に手を入れると、冷たい指が彼女の体に触れた瞬間、彼女は飛び上がった。「あなた!」...