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561話

「思うに、これは病気だ。」

「治さなきゃ!」

「何がしたい?」

彼女は私の耳を噛み、湿った熱い舌で、舐めてきた。

鳥肌が立ち、くすぐったく、しびれるような感覚。注意力のすべてが彼女の舌の動きに釘付けになり、常に高度な集中を保っていた。

「あなた次第よ、あなたが上手いんだから」

言葉が終わらないうちに、慕容嫣然は笑い出した。その吐息が私の首筋に吹きかかり、喉がぎゅっと締まる。

「いいよ、立ってて。私がするから」

暗闇の中、小さな手が私の胸に触れ、ボタンを探り当てて、ゆっくりと解いていく。彼女の冷たい指先がちょっと引っ掛けるだけで、小さなボタンはとても素直に開いていった。

まずはジャケット...