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541話

「大丈夫です、大丈夫です。契約書はすぐに用意しますから、ご承諾いただければ、明日にでもこの病院はあなたのものになります」

院長は何度も頷いた。この病院はもともと彼の私有物だったので、売却するにしても彼が頷くだけで十分だった。

「よろしい。この男を解雇してください。その他の件は副社長と話し合ってください。私はまだ少し用事があるので、先に失礼します」

私は白おばさんの手を引き、呆然と立ちすくむ医師の前を通り過ぎた。彼には一瞥もくれなかった。

「王社長！王社長！私が目が利かなくて偉い方とわからなかったんです。どうか許してください。上には年老いた親がいて、下には幼い子供がいるんです。仕事を失え...