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52話

「白おばさんは僕のものだ。どんなことがあっても、誰にも彼女を利用させたり、いじめたりはさせない。前回もこの金持ちボンボンは白おばさんに手を出そうとして、一発のビンタで追い返されたんだ」

今回は、なんと大胆にも真昼間、みんなの目の前で、人さらいまがいのことをしようとした。

うちに男がいないからって、なめてるのか?!

「へぇ、お前の愛人だったのか。相当な変わり者だな、こんな子供にも手を出すなんて。毛も生え揃ってないだろ?」金持ちの息子は地面から立ち上がり、上半身裸の俺の筋肉質な体を見て、少し引き気味になったが、みんなが見ている手前、面子を失うわけにもいかず、でたらめを言い始めた。

怒りで胸...