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496話

彼女はソファにきちんと座り、顎をわずかに上げ、両目を私に向けていた。

私が落ち着かず少し動くと、彼女はまるで遊女のように、あからさまに、熱っぽく見つめてきた。その目を見るだけで、今彼女が何を考えているのか分かってしまう。

最初に会った頃、この女性はこんな風ではなかった。

私はずっと彼女のことを計算高くて自制心の強い人だと思っていたのに、今見ると、まるで欲望に頭を支配された女性のようだ。

「叔母さん、最近どうかしたんですか？」思わず口にしてしまった。彼女のこの様子は、少し不安にさせる。

婚約者は名目上彼女の娘で、義父は彼女の夫なのに、今彼女は私に色目を使い、色仕掛けをしている。いったい...