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48話

「だって、彼女に満足を与えられる人なんていないからよ!」

外で怪しい男を探させるくらいなら、家で私を相手にした方がいい。手っ取り早くて、安全だし、病気の心配もない。

「黙りなさい!」

白おばさんは本当に怒っているようだ。さっき覗き見したことで、きっと不快な思いをさせてしまったんだ。こっそり彼女の表情を窺うと、明らかに機嫌が悪かった。この後、何を言っても相手にしてもらえず、ちょっかいを出すことも許されなかった。結局、大人しく彼女の足を夜遅くまで洗い続けることになった。

滑稽なことに、本当に何もできなかった。

普段は話しやすそうに見える白おばさんだが、本気で怒ると誰も彼女の前で好き勝手はできない。...