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444話

「パンパンパン!」

それほど広くもない書斎に、二人の激しい衝突音が響き渡っていた。彼女の分泌した愛液が、私の太ももを伝って床に流れ落ち、一面を濡らしていた。

女は水でできているというが、まさにその通りだ。特にベッドの上の女となれば、溺れ死ぬほどの悦びさえ、満足感に変わる。

さらに三十分ほど、私たちはこの体勢のまま行為を続けた。彼女は何度目かの絶頂を迎え、私の髪をかき乱しながら、泣きじゃくって許しを請うた。

「もう、や、やめて、痛い、死んじゃう…!」

その時になって初めて私は速度を上げ、彼女の最奥に自らを解き放った。狂おしいほどの震えが全身を駆け巡る。

十二時になり、私たちは花火をするために降...