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369話

一瞬にして、私たちの会社の人間は皆、目まぐるしく忙しくなった。そんな中で、招待状を配り歩いて式典への出席を依頼するという役目が、よりによって私に回ってきた。

最初の一人は当然、周会長だ。彼は絶対に招かなければならない人物で、式典当日には少し場を仕切ってもらうつもりだった。最近の私の勢いは少し急激すぎて、足を引っ張られる可能性も否めない。そのとき、趙程遠がいなくなれば、目先の利く連中が騒ぎ出したとき、私一人では対処しきれないだろう。

だから一計を案じ、厚かましくも周会長に式典に来てくれるよう食い下がった。

「会長、もし来ていただけないなら、上場なんてやめますよ。あとは会長のご判断次第ですが...