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36話

「ねえ、こんな時に誰が眠れるっていうの?」

「ああ、分かったよ」

目を細めて、まだ眠気の残る声で白瑩に返事をした。彼女が気分よく私を学校まで連れていってくれるなんて、バスに乗らなくて済んだ。

もちろん、学校に着いたら二人は別れた。私は教室へ、彼女は職員室へ、それぞれの道を行く。

「あなたと白先生って、一体どういう関係なの?」

まだ階段にいるところで、後ろから駆けてきた施如玉に服をぐいっと掴まれた。私は盗んできたような頭をふらふらと振って、彼女を見下ろした。

その瞬間、全身に電流が走った。

彼女は走ってきたようで、口で荒い息を吐きながら、顔を赤らめ、体全体が震えていた。ふくらんだ小さなおまんじゅ...