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340話

「いや、参ったな。さっきのは白瑩を面白がらせようとして、わざとあんな態度を取っただけなんだが」

「どうしたの?」

白瑩はすでに足を盆から出し、ベッドに腰掛けていた。ただ、横になるべきか、うつ伏せになるべきか、まだ迷っているようだった。

「なんでもない、ただのキチガイ女に遭遇しただけだ」

私は首を振り、水を渡して部屋を出た。彼女がテーブルの上のルームカードを物思いにふけるように見つめているのに気づいた。「特別サービスが来たのか?」

「……」

「寝るの手伝おうか?」

彼女の背中は傷だらけで、仰向けに寝ることもできない。かといってうつ伏せだと体が苦しいだろう。手足が痺れたらどうするつもりだろう?

「...