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307話

「教えたって、あなたにはわからないわよ」

私は小声で呟いた。いつもそうだ。邪な思いが頭をよぎる度に、彼女の澄んだ瞳と向き合うと力が抜けてしまう。こんな女の子は、とても魅力的だけど、同時に人を苦しめる。

そして致命的なことに、私は喜んで彼女に苦しめられている。

俺、どこか頭おかしいんじゃないか?

「何て言ったの?」

彼女は眉をひそめ、もう一度尋ねてきた。私の声があまりに小さすぎて、彼女にはまったく聞こえていなかったのだ。

「なんでもない。もう帰ろうって言ったんだ。今何時だと思ってる?ここで一晩中過ごすつもりか?俺は無理だよ、明日も授業あるんだから」

私は言い訳を始めた。彼女に早く自分のズボン...