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274話

私の動きが一瞬止まったことで、施如玉はようやく息をつく隙を得た。彼女は突然、私の額に頭を思い切りぶつけてきた。その衝撃で私の頭がくらくらし、彼女の桃源郷に入れていた指も、思わず少し引き気味になった。

その少しだけ引いた指が、速すぎる動きで彼女の柔らかな内壁をかすめた瞬間、ほっとしたはずの施如玉の体が再び強張り、猫のように目を細め、口を開いて無意識に吐息を漏らした。

「んっ、やめて…」

私は彼女に頭突きをくらって目の前が真っ暗になりそうだった。ここ数日ネットカフェでゲームばかりしていたせいで体はすでに弱りきっていた。こんな状態で頭突きをくらえば、頭の中は真っ白になり、耳鳴りがして、まるで世界...