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21話

「まさか学年一の美人のところに行くつもりなの?」

「ふふ、あなたときたら、何でも口から出まかせね。白おばさんはもうあなたを信用できないわ。今日はこれで終わり、疲れたの」

白おばさんはゆっくりと立ち上がり、実際には全く存在していないほこりを払うような仕草をした。香りの風が漂ってきて、私は思わず深呼吸して香りを吸い込んだ。

白おばさんの香り、本当に、ますます血が沸き立つようになってきた。

「白おばさん、そんなこと言わないでよ。まだ何問も分からないところがあるんだから」

私は彼女の服を掴んで、必死に引き止めようとした。彼女が補習をしてくれなくなったら、何の成績で施さんと勝負すればいいんだ。まさか本当...