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170話

「はぁ…」とベッドに横たわりながら、程雪莉が病室を走り去る姿を見送った私は、顔中に黒線が走るのを感じた。

私は死にかけているのか?なぜか末期患者のような気分になっている。

「熱が出ただけじゃないか、大したことないのに」

今の時間はまだかなり早いようだ。スマホを手に取って確認すると、程雪莉がすでに私の代わりに学校を休む連絡をしてくれていた。今日は学校に行かなくていいらしい。

通話履歴に表示されている施如玉の電話番号を見つめ、何度も電話をかけようとしたが、結局押し切れなかった。恋愛中の男女は馬鹿になるという言葉は嘘じゃなかったんだ。本当にそういうものなんだな。

「はぁ…」

スマホを投げ出し、...