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17話

それから彼女は私の束縛から逃れ、さらに一発平手打ちをくらわせると、唇を押さえながら私の部屋から駆け出した。外からは胸を引き裂くような泣き声と、パタパタという足音が響いてきた。

私は真っ赤に腫れ上がった両頬を押さえながら、唾を吐き、強く罵声を浴びせた。

「くそっ!」

彼女の唇の味は、あまりにも良すぎた。私はすっかり陶酔してしまい、彼女を逃がしてしまったのだ!

「この小僧、前回の教訓じゃまだ足りないのかい?」

すぐに白おばさんが物音に気づき、ドアを蹴り開けた。

私はベッドの上で情けない姿で座り込み、両頬は赤く腫れ上がり、まるで可愛いちびまる子ちゃんのように真っ赤になっていた……

白おばさん...