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1393話

彼女は私をきつく抱きしめ、服を脱ぎきることもなく、まだ元気のない私の小さな相棒を呼び起こした。

目覚めたばかりの私は情熱もまだ湧いておらず、ぼんやりとしていた。

すぐ隣のベビーベッドでは、赤ちゃんが目を覚ましたようだった。

赤ちゃんはとても大人しく、泣くでもなく騒ぐでもなく、ただあーうーと喃語を発しながら、潤んだ大きな瞳でこちらを見つめ、私と慕容嫣然を見ていた。

「赤ちゃんがまだ見てるよ、このまま続ける?」

私は笑いながら彼女に尋ね、彼女の髪を耳の後ろに掛けてやった。

慕容嫣然は振り向いて赤ちゃんを見た。その瞬間の横顔の笑みが私の脳裏に焼き付いた。

こんな笑顔は見たことがなかった。以前は一度も...