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1377話

今になって人に頼みごとをしようとしても、どうやって切り出せばいいのか分からない。

どう考えても、白おばさんは今すぐ誰かに治療してもらわないと回復が遅れてしまう。そんな時に、私のプライドなんて何の価値があるというのだろう?

たとえ頭を下げることになっても、彼に白おばさんを診てもらわなければ!

「どうして黙っちゃったの?」

許源が不思議そうに私を見つめている。突然黙り込んだ私に戸惑っているようだ。

「別に何でもないんだけど...あのね、一つお願いがあるんだ。聞いてくれるかな?」

私は誠意を込めて言った。心の中では、ただ祈るばかりだ。この若い彼の心も年齢相応に純粋で、あの一件をあまり根に持ってい...