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1372話

慕容嫣然は頷き、ようやく祠堂の中に入った。

続いて、張先生が入るとき、私に対して手で「どうぞ」と促す仕草をした。私は一瞬戸惑ったが、そのまま後に続いて入った。

祠堂に入っただけでなく、さらに驚いたことに、張先生は私を最前列の左側の位置に立たせたのだ。張先生と慕容嫣然が最前に立つ以外では、私の位置がすでに非常に目立っていた。

張家の若い世代たちは私を見て、怒りを感じながらも何も言えない様子だった。

私はますます好奇心が膨らんだ。張先生は一体、慕容嫣然の耳元で何を囁いたのだろうか。

そして、先祖への帰宗の儀式が始まった。

張家の年配の人々は、慕容嫣然と私を見て心中怒りを覚えているようだ...