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1362話

「これを聞いて、私は返事をする間もなく、劉衛士の肩を叩いて急いで扉を押し開けた。

中庭には、あの太師椅子がそのままに置かれ、お爺さんはその上に横たわり、一枚の掛け布団を体にかけて、午後の陽光を怠惰に楽しんでいた。

趙程遠は恭しく傍らに立ち、何も言わず、ただお爺さんと一緒に私を待っていた。

「来たか?」

お爺さんの声が私の耳に響き、ぼんやりしていた私の意識を一気に引き戻した。

私は頷き、お爺さんの方へ歩み寄り、椅子から二メートルほど離れた場所で立ち止まり、彼に向き合った。

「いいよ、そんなに堅苦しくしなくていい。適当に座るものを見つけて。今回呼んだのは、何か命じるためじゃない。ただ話...