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1352話

趙程遠はもともとこれ以上ここにいるつもりもなく、軽く頷いて立ち去った。

「行こう、ある人に会わせたい」

ジョンは趙程遠が人を連れて遠ざかった後、部屋には私と彼だけが残された。

私は頷き、出る際に振り返って床に横たわる二つの遺体を見た。

生前は二人とも高級政治家だったが、やるべきでないことをしたからこそ、このような末路を辿ったのだろう。

建物を出ると、ジョンは私を車に乗せた。

警戒する様子もなく、私が周囲の道を観察することを許し、私が記憶することを少しも心配していなかった。

車はかなり長い間走り、ほとんど市街地を出て郊外に到達しようとするところでようやく停まった。

私もジョンが自分に何...