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1348話

「どうした?トイレに行こうと思ってるんだが、一緒に来たいのか?」と私は冷笑いを浮かべて返した。

彼に対して良い顔をする必要なんて全くない。元々本音を隠すのが苦手な私は、彼の前ではなおさらそんな必要性を感じなかった。

トイレから出てくると、彼はまだそこで待っていた。へぇ、随分従順じゃないか。

手の水気を拭きながら、「何か用か?」と言った。

ジョンは微笑んだ。私が話をはぐらかしていることを知っていた。彼がここに来た目的は、私がよく分かっているはずだと。

老人は今、中で休んでいる。劉衛士がジョンを中に入れるはずがない。ジョンが中に入るには私が連れて行くしかないのだ。

扉の前に来ると、私はそのまま座り...