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1295話

しかし表向きは、相変わらず真面目な顔をしている。すでに笑い転げている王康衛以外、今の私の心境を知る者はいない。

式が終わるとすぐに私は一番に飛び出したが、まだ車に乗り込む前にジョンの助手に足止めされた。「王社長、うちの社長がお食事にご招待したいそうです。ついでにちょっとご相談があるとのことで!」

心の中では千万の拒否感があったが、結局は自分の弱さに負けて残ることにした。婉児に聞いてみたかったのだ——本当に決心がついて、この腹黒いジョンについていくつもりなのかと。

あいつは指名手配犯なのに。これからの人生は逃亡の日々になるというのに。

まっとうな道を選ばず、わざわざジョンについて邪道を歩...