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1176話

暗い過去を思い出すと、胸の痛みがより一層強くなる。

痛みのあまり目の前が暗くなるほどだ。

「白おばさん、もう言わないで!」

あの出来事は、まさに黒歴史そのもの。こんな時に蒸し返されたら、命を取られるようなものじゃないか。白おばさんは笑いながら近づいてきて、私の困った様子を見て、まるで子供のように嬉しそうに、目が見えなくなるほど笑っている。

そんなに楽しいのか?

私は眉を上げ、彼女のこんな珍しい様子を見ながら、思い切り溜息をついた!

火傷するなら火傷しても仕方ない。どうせ白おばさんにやられるなら、死んでも本望だ!私は覚悟を決めて体をピンと伸ばし、真っ赤な蝋燭の涙が私の体に滴り落ちるのをじっと見つ...