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1161話

「お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん!」

小さな子が一声一声と私を呼び続け、その声に心が乱れ、血の気まで上ってきた。

「何だよ?」

私は彼女の頭をぽんと叩いた。こんな夜更けに寝もせず、魂でも呼ぼうというのか?このように一声一声と呼ばれると、心がむずむずしてくる。この無邪気な子は、私の腕の中でもぞもぞと動き続け、まるで体に虱でもわいたかのようだ。

「お兄ちゃん、お兄ちゃん、私ね、ちょっと、具合が悪いの!」

小娘は頭をすりつけながら、私の腕の中で絶えず身をくねらせる。私の体は欲情の炎に煽られた。彼女の体が許さないことを知りながらも、思わず彼女の上に覆いかぶさり、頭を押さえつけてキスをした...