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1109話

「ふーん、もうすぐ二十歳か」

二十歳、また一つ年を取るのか。僕は姉さんの腰に腕を回し、強く引き寄せて、自分の力強い鼓動を感じてもらった。

「うん、二十歳で成人ね。立派な大人の男性になるわ。男は三十歳までは子供だって言うけど、あなたにはそんな幼稚なところ、まったく見当たらないわ。でも王昊、私の前ではありのままでいいのよ。何も取り繕わなくていい。外でどんなことがあっても、家に帰ればいつでも私がいるから。私はずっとあなたの後ろで、帰りを待っているわ」

姉さんが急に感傷的になって、僕もそれに心を打たれた。

一晩中彼女を抱きしめていたけど、下心など微塵もなく、ただ素直に抱きしめていただけだった。...