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1047話

「もし俺一人でジョンと対峙したら、勝つ可能性はある。でも、高くはない。だからこそ頭を下げて、おやじさんに助けを求めるしかないんだ」

「なぜ私がお前を助ける必要がある?お前の今回の禁区への任務は、これとはまったく違うものだったはずだ!」

「もちろん違います。あなたは趙さんを連れ戻してほしいんでしょう。もしこのジョンが実は趙さんと張さんの間の出来事に関わっていると言ったら、どうします?」

俺は趙さんからもらった白檀の小箱を取り出し、テーブルの上に置いた。老人の目つきが一瞬で変わった。彼は箱を食い入るように見つめ、瞳孔が思わず縮んだ!

「どうです、これが何かご存知でしょう?ジョンは趙さんにこ...