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1034話

「いや、これは本能なのよ。彼女はあなたのお母さんでしょう?そんな気持ちになるのは当然のこと。ほら、私だって口ではあのバカ親父のことを悪く言ってるけど、本当はチャオさんに追い出してほしくて、そうしたら私が彼を国に連れ帰って、一生そばで面倒見られるのに。親に対する気持ちって、恋愛と同じなのよ。好きなのに素直になれなくて強がっちゃうの」

私はにやにやと笑いながら言った。「君が俺に惚れた時も、そんな感じだったのか?」

「いいえ、あの時の私の心の中には、たった一つの思いしかなかったわ。それは、あなたが誰を好きでも、私はあなたを抱かれたい。たとえ結婚できなくても、あなたのベッドの女になりたいって」

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