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1013話

私は立ち上がり、対峙する二つの集団の間に割って入った。

「まあまあ、みんな仲間だろう。何を騒いでいるんだ。精力有り余ってるなら、女でも探して発散したらどうだ。こんな血なまぐさいことをする必要はないだろう」

真面目な顔で言うと、王有権は私が一人で間に入ったのを見て急に焦り、駆け寄ろうとしたが、側にいた部下に引き止められた。一方、ジョンの側の連中は、おそらく前もって指示されていたのか、私が出てきたのを見るとすぐに手を止めた。

「何か問題があるなら、話し合おうじゃないか。手を出すのはやめようぜ」

「いいだろう。あいつに国内のルートを全部出させれば、見逃してやる。俺たちのボスを罵りやがったんだ...