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190話

「老家主は引退したとはいえ、それくらいの実力はまだあるだろう」

謝家の元老会は集団の発展や変化に関わる事務には参与しない。彼らのほとんどは先代あるいはさらに昔の家主と共に天下を取った後に退いた者たちで、この元老会を組織することで家主の権力を牽制する役目を担っている。

通常、彼らは雲のように自由に過ごし、姿を見ることはほとんどないが、家主が過ちを犯したり、謝氏の根幹を脅かすような誤った決断をした場合には現れ、特別な行動に出る——例えば、家主暗殺を企て、証拠も揃っている専属の使用人を処罰するなどだ。

そして審議の結果導き出された結論は、規則に従えば、謝雲でさえ反論できないものとなる。

十数...