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120話

楚凌は彼らが動く前に身をかわしたが、自ら薬を取って飲もうとした腕を掴まれてしまった。二人は楚凌の言い分を聞き入れる気はなく、当初の予定通り、一人が楚凌の両肩を押さえつけ、もう一人が抵抗もしない彼の顎を無理矢理開かせ、妖艶な赤色の薬液を余すところなく流し込んだ。

楚凌が一滴も残さず飲み干したのを確認すると、二人は左右から彼を抱え上げ、謝雲に敬意を表して頷いた後、楚凌を牢から連れ出した。そのまま足を止めることなく、地下牢獄から完全に連れ出してしまったのだ!

一方、錦は連れていかれる楚凌を見つめながら、何かを思い出したかのように、突然眉間がぴくりと動いた……

楚凌が連れ去られた後、謝雲は鉄格子...