Read with BonusRead with Bonus

666話

「二人の戦神が、今、この瞬間、向かい合って立っている!」

中継ステーション全体の人々は、息をのみ、緊張の面持ちで見守っていた。

二人の凶名は宇宙の中でも、間違いなく頂点に君臨するものだった。

滅世!

タイタンの血を引く巨人、この時代最強のタイタン巨人だ。高貴な血筋を持ち、生まれながらの戦神!幼い頃から光輪を纏い、感情主義の次期リーダーとして名を馳せていた。

生涯を戦いに捧げ、内部対立が極めて深刻だった感情主義を一人の力で統一した男。

「滅世」という名は、その字面通り、彼が現れれば一つの世界が滅びるという意味だ。水藍星のような三級文明など、彼の足一つで踏みつぶせるほど。二級文明さえ、彼...