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653話

「仙剣に宿る剣霊、それはどれほどの位の法宝なのか?」

宇宙からやってきた彼らが知らないはずがない。

少なくとも、九羅木甲という仙器の位よりも高いことは確かだ。

だからこそ、この一撃は天地の威勢を纏い、天地の色を変え、山を揺るがし地を動かす。見物人たちが次々とエネルギーを放って余波に抵抗するだけでなく、紅羅仙子も大敵を前にしたかのように、身に着けていた九羅木甲だけでは足りず、先ほどの七彩雲裳まで取り出したのだ。

紅羅仙子ほどの強者でさえ、この時ばかりは少しも油断できなかった。剣霊を宿した仙剣を前に、誰もが慎重にならざるを得ない。

数多の法宝を身に纏うこの仙子が水藍星に来て、初めて強大な...