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636話

これで本当に面白くなった。

武闘大会がまだ始まったばかりなのに、誰もがこんなにも見応えがあり、これほど華やかで、人を引き込むものになるとは思いもしなかった。

丁兆峰が大笑いして言った。「闕公子、名指しで挑戦されたぞ。ビビってるんじゃないか？」

羅刹女も傍観者として、口元に微かな笑みを浮かべていた。

闕公子はどうしていいか分からない様子だった。降りるわけにもいかず、かといってここに座っているのも居心地が悪い。会場には十万人の視線が注がれているのだから。

「ふん、お前如きが我が師に挑むとは、大それた口を叩くな！私が相手になってやる！」

幸いなことに、闕公子の得意の弟子である軽舟子が前に...