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410話

劉彬の一言一言が、その場にいる者たちの顔色を激しく変えていった!

彼の表情には何も表れていないかのようだった。一語一語、それほど轟々と響くわけではないが、しかし明瞭に一人一人の耳に届いていた!

場内は静寂に包まれた!

誰一人として反論の言葉を発することができず、誰一人として「いいえ」の一言すら口にできなかった!

劉彬の言葉に間違いがあるだろうか?

いや、ない。

漠北が最も混乱していた時、砂漠の身が民衆を惑わし、生命が塗炭の苦しみにあえいでいた時、誰がここに来て、一手に状況を変えたのか?それは劉彬だ!

慕容家が一手に天下を握り、秦家さえもその鋭気に逆らえず、白家の末裔が天涯海角まで...