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40話

舒萱はせかせかと劉彬の手を引いて外に飛び出し、何も言わずに車に乗り込んだ。

「嫌だなぁ、もうこんなに急いでホテルに連れ込むの?僕、まだ心の準備ができてないよ~」劉彬は恥じらうような顔を作って言った。

舒萱はこの厚顔無恥な男にすでに強い免疫ができていたようで、一瞥をくれただけだった。「準備ができてないなら黙って!おとなしく座ってなさい!」

「はぁい...」

劉彬は不満そうに返事をし、心の中でこいつはほんとユーモアのセンスがないなと思った。

「あのさ、いったいどこに行くんだよ?」

車が揺れながら走ること三十分以上、劉彬はもう眠くなってきていた。

「私がそんなにおばさんに見える?あんた...