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397話

「うわっ！」

ロー・ペイはまったく反応できなかった。来者はあまりにも速かった！

まるで弾丸のように飛んできたのだ。後天王者という高手であるロー・ペイでさえ、対応しきれなかった。

「バン！」という音。

さっきまで仙骨風格で威厳のあった医者は、顔を腫らされてしまった。

皆が呆然としていた。

十七、八歳の少年が、今や「恐怖」の表情で皆を見ていた。

ロー・ペイの口元が痙攣する。

俺は堂々たる後天王者なのに、顔を腫らされた。

なのにお前という子供が、何ともないだと？

「お前は何者だ！」

ロー・フォンの顔が曇った。

少年は「おびえた」表情で、服装は乱れ、栄養失調で骨と皮だけのように...