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365話

「ちくしょう!」

一同にいた人々は皆、目を丸くした。

本来、状況はますます明らかになってきていたはずだった。

こう言うべきか、この天使の装備を巡る争いは、最初から第三者の存在など考慮されていなかった。誰が最終的に勝利するか、可能性はたった二つしかなかった。

一つは秦国の大将軍・羽凡。

もう一つは敦煌の干将だ。

他の人物の可能性など考えられなかった。この二人の実力があまりにも強大だったからだ。

だから、全体チャットでも、この二つの国がお互いを激しく罵り合っていた。

他のプレイヤーたちは、ただ面白がって見物していただけだった。

そして。

今目の前に広がる光景は、まさに劇的なもの...