




2話
看護婦は背が高くスタイル抜群で、胸が豊かで腰のラインが美しく、制服姿は男性の想像を掻き立てた。劉彬はまさにそんな制服フェチだった。
「あの制服を引き裂けたらなぁ」
劉彬の頭にそんな考えが浮かんだ瞬間、奇妙なことが起こった。看護婦の白衣が徐々に薄くなり、層ごとに消えていったのだ!
そして……
劉彬は何の障害もなく、看護婦の黒い下着をはっきりと見ることができた。
劉彬は呆然として、鼻から血が一気に噴き出した……
「あ、あの、下着も消せないかな?」
アドレナリンが急速に分泌される。
劉彬の願いは叶えられた。
レースの縁も消えてしまった。
少女の白く柔らかな肢体が、何の隠れるものもなく劉彬の前に晒された。
「何を見てるの?ちゃんと休んでなさい!」
注射を終えた看護婦は、劉彬が自分を下心丸出しで見つめていることに気づき、うっとりとした目で鼻血まで流している姿に恥ずかしさを覚えた。
彼女は自分が透けていることに気づいていなかったが、劉彬の視線から、まるで大きな狼が小さな羊を見るような侵略的な感覚を受けていた。
看護婦の謝欣の頬はリンゴのように赤くなり、劉彬の飢えた視線から慌てて逃げ出した。
「透視能力?」
謝欣のしなやかな後ろ姿を見ながら、劉彬は興奮して手足をばたつかせた。ネット小説の熱心な読者として、透視能力が何を意味するか分かっていた。宝くじを見抜いたり、原石を鑑定したり、翡翠や鉱脈を探したり、物を拡大縮小したり、科学研究でも世界トップの専門家になれる。ビジネスはもちろん、金と美女が手の届くところにあるようなものだ。
劉彬は窓際に歩み寄り、下を覗き込んで自分の特殊能力をテストした。
「向こう側の道路は見えないな?距離が遠すぎるのか?」
「あの娘はスタイルいいけど、顔はイマイチだな!」
「おばさんが見えてきた?こんなに垂れてるなんて、目が痛いよ!」
「この子は可愛いな、ペタンコ体型だけどこの顔立ちは、ちっ、あれ?玉があるぞ?女装男子?巨根美少女?」
劉彬は何度も試して、自分が透視能力を手に入れたことを確信した!
透視!
自分は生まれ変わっただけでなく、信じられない超能力まで手に入れたのだ!
狂喜に浸る劉彬だったが、突然母親の声が聞こえてきた。「息子、張娟とあなたの社長が見舞いに来てるわよ、早く出ておいで!」
張娟?
その名前を聞いた瞬間、劉彬の心に思わず痛みが走った。
しかしこれは劉彬自身の心の痛みではなく、すでに死んでしまった前の持ち主の痛みだったのだ!
劉彬が顔を上げると、妖艶な美女と、大柄でがっしりとした体格、腕には刺青、首には金のチェーンを下げた社会人風の男が入ってきた。
この二人こそ、自分の「彼女」の張娟と、社長の趙有志だった。