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18話

劉彬の顔に嘲笑の色が走り、たやすく趙有志の銃を「奪い」取った。その瞬間、趙有志は抵抗することさえ忘れていた。

「カチッ!」

その自家製の拳銃は、劉彬によって一瞬で二つに折られた!

この音は、趙有志の抵抗心を完全に打ち砕いた。彼はドサリと膝をついた。

「劉彬、今までは趙兄の間違いだった……」

趙有志はたちまち態度を豹変させた。

「ほう?」

劉彬は片眉を上げた。

「あっ違う、劉兄!俺が悪かった、俺の間違いだ!」

趙有志は自分の頬を平手打ちし、媚びへつらう表情を浮かべた。

「その音、いい響きだ。気に入ったよ」

劉彬はうっすらと笑い、傍らに腰を下ろした。

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